雨漏り

サーモグラフィーを利用した雨漏り調査とは?

雨漏り調査方法の一つに、サーモグラフィー調査といものがあるのはご存知でしょうか?
サーモグラフィーは、雨漏り箇所をみつけるために、活躍してくれる便利な機器です。
ここでは、そんな「サーモグラフィー」を使った雨漏り箇所の調査方法について紹介します。

雨漏りの原因箇所は特定が難しい

雨漏りが発生して補修を行う際、雨漏りの原因箇所は非常に見つけ辛いものです。
これはプロの業者も同じことです。
よほど分かりやすく原因が現れている場合を除き、目視で雨漏り箇所を特定するのはほぼ不可能といっても良いでしょう。ではどのように雨漏り箇所を特定するのでしょうか。
殆どの場合、まずは散水調査という方法で調査を行います。
「ここから雨漏りしているかも?」という場所に水を撒き、室内に症状が現れるかを見るという方法です。この方法で特定できる場合もありますが、なかなか目星がつかない場合は調査だけで半日以上掛かることもあります。
また雨漏りしていても天井裏、屋根裏は暗くて判断できないこともあります。
そこで使用されるのがサーモグラフィーを使った雨漏り調査です。

サーモグラフィー調査

サーモグラフィーは赤外線を通じて撮影した対象の温度を識別できるシステムです。
このシステムを利用して雨漏り箇所を断定します。
雨は外部から室内に侵入し、柱や天井などを伝って室内に現れます。
その為、雨が入っている箇所、雨が溜まっている箇所は必然的に温度が低くなります。
サーモグラフィーで温度が下がっている場所は水が溜まっているということになる為、雨漏り箇所と断定することが出来ます。

メリット

サーモグラフィー調査は非常に精度が高い調査方法です。
仮に雨漏りが室内に現れていない場合でも、室内には侵入しているということが判定できるため、被害が現れる前に雨漏りを断定することもできます。

デメリット

サーモグラフィー調査には特殊な機材を要するため、調査だけで20万円ほどの調査費が掛かることがあります。一般的な散水法に比べ約20倍ほどの調査費用のため、無駄に感じてしまう方もいるかもしれません。
また、水分が蒸発した後だと温度判定が行えない為、雨が降った直後にしか効果を発揮しないという面もあります。

まとめ

サーモグラフィーによる雨漏り調査は、非常に精度が高く、雨漏りを未然に防ぐこともできる優れ物です。一方、調査だけでも高額な費用が掛かる為、実施する前にしっかりと検討してから行いましょう。